友人や取引先のお店がオープンするときに開店祝いを贈りたいけれど、「のし紙の書き方が分からない」「メッセージはどう書けばいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
開店祝いには、お祝いの気持ちとともに正しいマナーで贈ることが大切です。せっかくの好意もマナー違反があると、相手に失礼な印象を与えてしまいかねません。
この記事では、開店祝いの基本的なマナーとして、のしの書き方、メッセージの文例、贈るタイミング、避けるべき忌み言葉などを網羅的にまとめています。これから開店祝いを贈る予定のある方はぜひ参考にしてください。

開店祝いの「のし」の書き方
開店祝いにのし紙をかけることで、フォーマルで丁寧な印象になります。正しい書き方を確認しておきましょう。
水引の種類
開店祝いの水引は紅白の蝶結び(花結び)を使います。蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、何度あっても嬉しいお祝い事に使われます。
結び切り(一度結んだらほどけない形)は結婚祝いや快気祝いなど、一度きりであってほしいお祝いに使うものなので、開店祝いには使用しません。
表書きの書き方
水引の上段(表書き)には、以下のような文言を記載します。
- 「御祝」:最も一般的で万能な表書き
- 「御開店祝」:小売店や飲食店の開店に
- 「御開業祝」:事務所やクリニックの開業に
- 「祝 御開店」:フォーマルな場面に
名前の書き方
水引の下段には贈り主の名前を記載します。
- 個人の場合:フルネームを記載
- 法人の場合:会社名+代表者名を記載
- 連名の場合:右から立場の高い順に。3名まではフルネーム、4名以上は代表者名+「外一同」
- 水引:紅白の蝶結び
- 表書き:「御祝」「御開店祝」「御開業祝」
- 名前:フルネーム(法人は会社名+代表者名)
- 筆記具:毛筆か筆ペンが望ましい(ボールペンはNG)

開店祝いのメッセージ|文例集
開店祝いにメッセージカードを添えると、より心のこもったお祝いになります。相手との関係性に応じた文例を紹介します。
友人・知人向けのメッセージ
親しい間柄であれば、少しカジュアルな文体でも問題ありません。
- 「お店のオープンおめでとう!ずっと応援してるよ。落ち着いたら遊びに行くね!」
- 「念願のお店、おめでとうございます。お店の大成功を心から祈っています」
取引先・ビジネス関係向けのメッセージ
ビジネス関係の方には丁寧な文体で書きましょう。
- 「このたびはご開店、誠におめでとうございます。貴店のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます」
- 「ご開業おめでとうございます。今後ともご健勝にてご活躍されますことを祈念いたします」
親族向けのメッセージ
親族への場合は、親しみを込めつつもお祝いの気持ちをしっかり伝えましょう。
- 「開店おめでとうございます。家族みんなで応援しています。体に気をつけてがんばってね」
開店祝いを贈るタイミング
開店祝いを贈るタイミングも、重要なマナーのひとつです。
基本は開店日の1週間前〜前日
開店祝いは開店日の1週間前〜前日に届けるのが基本です。開店当日はオーナーさんも大忙しで、届いた贈り物を確認したり飾ったりする余裕がないことが多いため、前日までに届けておくのがベストです。
花やスタンド花の場合
胡蝶蘭やスタンド花は、開店当日の朝までに届くよう手配するのが理想的です。開店日に店頭に飾ることで、華やかさを演出できます。前日に届けてしまうとお店に保管場所がない場合もあるため、花屋さんに相談しておきましょう。
タイミングを逃してしまった場合
開店日を過ぎてしまった場合でも、開店から2週間以内であればお祝いを贈ることは問題ありません。「遅ればせながら」と一言添えてお贈りしましょう。

開店祝いの花の手配でお困りなら、花秘書という選択肢もあります。開店・移転・開業・周年などの法人向けお祝い花を扱うフラワーギフト専門店で、胡蝶蘭を中心にシーン別に選べます。詳しい内容は公式サイトで確認できます。
開店祝いで避けるべき忌み言葉
開店祝いのメッセージには、使ってはいけない忌み言葉があります。うっかり使ってしまわないよう注意しましょう。
避けるべき言葉リスト
- 「倒れる」「傾く」「潰れる」:お店が倒産・閉店することを連想させる
- 「燃える」「焼ける」「煙」:火事を連想させる
- 「落ちる」「下がる」「失う」:業績の低下を連想させる
- 「閉じる」「終わる」「去る」:閉店を連想させる
赤いインクも避ける
メッセージカードを書く際に赤いインクを使うのは避けましょう。「赤字」を連想させるためです。黒か紺のインクで書くのがマナーです。
- 「倒れる」「傾く」「潰れる」は絶対に使わない
- 火事を連想させる言葉も避ける
- 赤いインクでメッセージを書かない
- メッセージは簡潔に、長すぎないようにする
現金を贈る場合のマナー
開店祝いとして現金を贈る場合にも、いくつかのマナーがあります。
ご祝儀袋の選び方
現金を贈る場合は、紅白の蝶結びの水引がついたご祝儀袋を使用します。表書きは「御祝」が一般的です。
新札を用意する
お祝い事なので新札(ピン札)を用意するのがマナーです。銀行の窓口で両替してもらうか、ATMで引き出した新しいお札を使いましょう。
金額の注意点
「4」や「9」は「死」「苦」を連想させるため、4,000円や9,000円などの金額は避けましょう。また、偶数は「割れる」とされるため、奇数の金額にするのが一般的です。ただし20,000円は例外的にOKとされています。

よくある質問(Q&A)
Q. 開店祝いは直接届けるべきですか?
直接届けられるのが理想的ですが、遠方の場合は配送でも問題ありません。配送する場合は、メッセージカードを同封するか、別途電話やメールでお祝いの言葉を伝えましょう。
Q. 開店祝いにお花を贈る場合、お店のスペースは確認すべきですか?
はい、特にスタンド花や大きな胡蝶蘭を贈る場合は、お店のスペースを事前に確認しておくと安心です。小さなお店にはコンパクトなフラワーアレンジメントがおすすめです。
Q. 開店祝いをもらった場合のお返しの相場は?
一般的には、いただいた金額の半額〜3分の1程度のお返しをします。開店記念品として全員に同じものをお返しすることも多いです。
開店祝いの返し方(お返しのマナー)
開店祝いをいただいた場合のお返し(内祝い)のマナーについても確認しておきましょう。自分が開業する場合にも知っておくと便利です。
お返しの時期
開店祝いのお返しは、開店から1〜2週間後を目安にお贈りするのが一般的です。開店直後はバタバタして余裕がないため、少し落ち着いてからで問題ありません。
お返しの金額
いただいた金額の半額〜3分の1程度が相場です。10,000円のお祝いをいただいた場合は、3,000円〜5,000円程度のお返しを用意しましょう。
お返しの品物
タオルギフト、カタログギフト、お菓子の詰め合わせなどが定番です。自分のお店の商品や割引券をお返しとして渡すケースもあり、これは宣伝も兼ねられるため合理的です。
開店披露パーティーでのお返し
開店披露パーティーを開催する場合は、出席者に記念品をお渡しすることでお返しとする場合もあります。パーティーへの招待自体がお返しと見なされるケースもあるため、形式にこだわりすぎる必要はありません。
複数名で開店祝いを贈る場合のマナー
友人グループや職場の有志で合同で贈る場合のマナーも確認しておきましょう。
予算の決め方
一人あたりの出し合い金額は均等にするのが基本です。人数が多ければ一人あたりの負担が少なくなるため、まとまった金額で質の高い贈り物ができます。
のしの連名の書き方
3名までは全員のフルネームを右から格上の順に記載します。4名以上は「代表者名 外一同」とし、別紙に全員の名前を書いて同封するのが丁寧です。

電報(祝電)を送るという選択肢
遠方のためギフトを届けるのが難しい場合や、気持ちだけでも伝えたい場合は、祝電を送るという方法もあります。
祝電の種類
NTTの電報サービスやソフトバンクの「ほっと電報」など、さまざまな祝電サービスがあります。メッセージ付きのぬいぐるみや花が添えられた電報もあり、通常の電報よりも華やかな印象を届けられます。
祝電の文面
祝電の文面はシンプルに、「ご開店おめでとうございます。貴店のご繁栄を心よりお祈りしております」程度で十分です。忌み言葉は避け、明るく前向きな内容にしましょう。
祝電は開店当日に届くように手配するのが基本です。前日でも構いませんが、当日の方がお祝い感が強まります。
開店祝いの祝電を華やかにしたい場合は、ラッピーバルーン電報という選択肢もあります。バルーンギフトと電報の専門店で、開店祝い向けのバルーン電報があり、メッセージカードを添えて届けることもできます。詳しい内容は公式サイトで確認できます。
Q. 開店祝いをもらったらお礼はどう伝えればいいですか?
開店祝いをいただいたら、まずは電話やメールでお礼を伝えましょう。「お心遣いをいただきありがとうございます。いただいたお花は店頭に飾らせていただきました」など、具体的にどう活用したかを伝えると喜ばれます。
まとめ
開店祝いは、正しいマナーを守って贈ることで、相手への敬意とお祝いの気持ちがしっかり伝わります。
ポイントをおさらいすると、以下のとおりです。
- のし紙は紅白蝶結びで、表書きは「御祝」「御開店祝」
- メッセージは忌み言葉を避けて簡潔に
- 贈るタイミングは開店日の1週間前〜前日
- 現金は新札で、4や9のつく金額は避ける
- 赤いインクでメッセージを書かない
心を込めたお祝いで、相手の新しい門出を素敵に彩りましょう。マナーをきちんと押さえておけば、受け取った相手も安心して喜んでくれるはずです。
開店祝いのマナーについてさらに詳しく知りたい方は、日比谷花壇の開業・開店祝いマナーや京都お室の開業祝いガイドも参考になります。のし紙のテンプレートについてはオフィスギフトで詳しく紹介されています。



