手土産を持参したものの、「どのタイミングで渡せばいいの?」「紙袋はどうするの?」と迷った経験はありませんか。実は手土産の渡し方には細かなマナーがあり、知らないと恥ずかしい思いをしてしまうこともあります。
手土産は品物の選び方だけでなく、渡し方ひとつで相手への印象が大きく変わるものです。正しいマナーを身につけておけば、どんなシーンでも自信を持って手土産を渡せるようになります。
この記事では、手土産を渡す際の基本マナーを、タイミング・紙袋の扱い・向きの整え方・添える言葉まで詳しく解説していきます。ビジネスシーンから結婚挨拶、カジュアルな訪問まで幅広く使える内容です。

手土産を渡す基本の流れ
まずは手土産を渡す際の基本的な流れを確認しておきましょう。
ステップ1:挨拶を済ませる
手土産は到着してすぐに渡すのではなく、きちんと挨拶を済ませてから渡すのが基本です。玄関先やロビーではなく、応接室や居間に通されてから渡しましょう。
ステップ2:紙袋・風呂敷から取り出す
手土産は紙袋や風呂敷から取り出して渡すのが正式なマナーです。紙袋は品物をホコリや汚れから守るためのもので、相手に渡すものではないという考え方が基本になっています。
ステップ3:品物の正面を相手に向ける
品物を取り出したら、いったん自分の手元で正面を確認します。その後、時計回りに回して品物の正面が相手を向くようにして差し出します。
ステップ4:一言添えて両手で渡す
「心ばかりの品ですが」「ささやかではございますが」などの一言を添えて、両手で丁寧に渡しましょう。
ステップ5:紙袋を持ち帰る
品物を渡した後の紙袋は、畳んで自分のカバンに入れるか、そのまま持ち帰ります。
持ち歩く間に品物を守る役割があるので、紙袋はしっかりしたマチ付きのものを用意しておくと安心です。
- 挨拶後、席についてから渡す
- 紙袋から出して品物だけを渡す
- 品物の正面を時計回りに相手に向ける
- 一言添えて両手で丁寧に
- 紙袋は持ち帰る

紙袋の扱い方|よくある疑問を解消
手土産の紙袋の扱いについて、よくある疑問に答えていきます。
紙袋ごと渡してもいいケース
基本は紙袋から出して渡しますが、例外として紙袋ごと渡しても問題ないケースもあります。
- 外で会う場合:レストランやカフェ、路上など、相手がそのまま持ち帰る必要がある場面では、紙袋ごと渡して問題ありません。
- 相手が帰り支度をしている場面:別れ際に渡す場合も、紙袋ごとの方が相手にとって便利です。
紙袋ごと渡す場合は、「袋のままで失礼いたします」と一言添えるのがマナーです。
紙袋は捨ててもいいの?
紙袋は自分で持ち帰るのがマナーです。相手のお宅やオフィスのゴミ箱に捨てるのは失礼にあたります。カバンに入るサイズならカバンに入れて持ち帰りましょう。
風呂敷の場合はどうする?
風呂敷で包んで持参した場合も、品物を取り出して渡し、風呂敷は持ち帰るのが基本です。風呂敷ごと贈り物として渡すこともありますが、その場合は事前に「風呂敷ごとお受け取りください」と伝えましょう。
シーン別|手土産の渡し方
シーンによって手土産の渡し方は少し異なります。それぞれの場面に合った渡し方を確認しましょう。
ビジネスシーン(取引先訪問)
取引先の応接室に通されて名刺交換と挨拶が済んだ後に渡します。商談の本題に入る前のタイミングがベストです。紙袋から出して「本日はお時間をいただきありがとうございます。心ばかりの品ですが、皆様でお召し上がりください」と添えて渡しましょう。
結婚挨拶(相手のご両親への訪問)
結婚挨拶の手土産は、居間に通されて着席した後、挨拶の前に渡すのが一般的です。「本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。心ばかりの品ですが」と丁寧に渡しましょう。
友人宅への訪問
友人宅への訪問では、玄関先で渡しても問題ありません。カジュアルな場面では紙袋ごと渡すこともよくあります。「これ、良かったら食べてね」などラフな言葉でOKです。
レストランでの会食
レストランで手土産を渡す場合は、帰り際に紙袋ごと渡すのがスマートです。食事中は手土産を自分の足元に置いておき、会計後に「今日は楽しい時間をありがとうございました」と添えて渡しましょう。

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手土産を渡すときに添える言葉|場面別フレーズ集
手土産を渡す際の一言は、相手との関係性や場面に合わせて使い分けましょう。
フォーマルな場面
- 「心ばかりの品ではございますが、どうぞお受け取りください」
- 「ささやかではございますが、皆様でお召し上がりください」
- 「お口に合いますかどうか、こちらの地元で評判の品でございます」
カジュアルな場面
- 「これ、おいしいって評判のお菓子なんだ。良かったら食べてね」
- 「ちょっとしたものだけど、みんなで食べてもらえたら嬉しい」
避けるべきフレーズ
「つまらないものですが」は避けた方が無難です。謙遜の言葉ではありますが、「つまらないものを渡すのか」とマイナスに受け取られる可能性があります。代わりに「心ばかりの品ですが」を使いましょう。
手土産の渡し方でやりがちなNG行動
意外とやってしまいがちなNG行動をまとめました。
到着してすぐ渡す
玄関先で挨拶もそこそこに手土産を差し出すのは、せっかちな印象を与えます。まずは落ち着いて挨拶をしてから渡しましょう。ただし、アイスクリームや生花など傷みやすいものの場合は、早めに渡して保管してもらう旨を伝えるのがマナーです。
片手で渡す
手土産は必ず両手で渡しましょう。片手で無造作に渡すと、雑な印象になってしまいます。
テーブル越しに渡す
テーブルを挟んで渡すのではなく、相手の近くに移動してから渡すのがマナーです。テーブル越しだと窮屈な印象になりますし、品物を落とすリスクもあります。
- 玄関先ですぐに渡さない(挨拶→着席→渡す)
- 片手で渡さない(両手で丁寧に)
- テーブル越しに渡さない(相手の近くへ移動)
- 品物を裏向きに渡さない(正面を相手に向ける)


よくある質問(Q&A)
Q. 手土産を断られた場合はどうすればいいですか?
「せっかくですので」と一度だけ勧めてみましょう。それでも断られた場合は、無理に押しつけずに持ち帰ります。相手のルールや立場上、受け取れないケースもあるため、気にしすぎないことが大切です。
Q. 手土産を2つ以上持って行く場合はどうすればいいですか?
相手のご家族用とオフィス用など、複数の手土産を持参する場合は、それぞれ分けて渡しましょう。「こちらはご家族の皆様に、こちらはオフィスの皆様に」と説明を添えると丁寧です。
Q. のし紙がかかっている場合、紙袋から出す際に注意することはありますか?
のし紙がついている場合は、のし紙が破れたりずれたりしないよう、丁寧に取り出しましょう。のし紙が見える向きで相手に差し出します。
知っておくと差がつく上級マナー
基本的な渡し方を押さえたら、さらにワンランク上のマナーも知っておくと便利です。
季節の挨拶を添える
「暑い中お越しいただきありがとうございます」「寒くなってまいりましたが、お変わりありませんか」など、季節に合った一言を添えると、より丁寧な印象になります。
お菓子の話題で場を和ませる
「地元で人気のパティシエのお店のお菓子です」「季節限定の品なんです」など、手土産にまつわるちょっとした情報を添えると、話が弾みやすくなります。ビジネスの商談前であれば、場の空気を和ませるアイスブレイクにもなります。
複数人に渡す場合の配慮
先方が複数名で応対してくれた場合は、最も役職の高い方に代表して渡すのが基本です。「皆様でお召し上がりください」と一言添えましょう。
冷蔵品を渡す場合の配慮
冷蔵が必要な品物の場合は、保冷バッグに入れて持参しましょう。渡す際に「冷蔵が必要なものですので、早めにお入れいただければ幸いです」と伝えると丁寧です。


Q. 複数の取引先を回る場合、すべてに同じ手土産でもいいですか?
同じ日に複数の取引先を回る場合は、すべて同じ品物でも問題ありません。ただし、特に重要な取引先にはワンランク上のものを用意するなど、差をつける配慮があるとベターです。
Q. 手土産を忘れてしまった場合はどうすればいいですか?
手土産を忘れてしまった場合は、無理に途中で購入するよりも、後日郵送する方が好印象です。訪問後に「先日は手ぶらで失礼いたしました」と一筆添えてお送りしましょう。
Q. 上司の自宅を訪問する際の手土産は特別なものが必要ですか?
上司の自宅への訪問は特にフォーマルな場面です。百貨店で購入した品質の高い焼き菓子や和菓子を選び、のし紙をかけて持参すると丁寧な印象になります。上司の家族構成(お子さんの有無など)も考慮して、ご家族で楽しめるものを選ぶとさらに喜ばれます。
まとめ
手土産の渡し方は、シンプルな所作の中に相手への敬意や気遣いが表れるものです。
重要なポイントをおさらいすると、以下のとおりです。
- 紙袋から出して、品物の正面を相手に向けて両手で渡す
- 挨拶後、席についてから渡すのが基本
- 外で会う場合は紙袋ごと渡してもOK
- 「心ばかりの品ですが」と一言添える
- 紙袋は自分で持ち帰る
正しい渡し方を知っているだけで、相手への印象は格段に良くなります。ぜひこの記事のマナーを参考に、次の手土産を渡す機会に実践してみてください。
手土産の渡し方についてさらに詳しく知りたい方は、ぐるなび「手土産の渡し方とマナー」やAll About「手土産の渡し方マナー」も参考になります。また、シュゼットの手土産マナーコラムでは場面別の詳しい解説が掲載されています。



